松永信也ホームページ
「見えない世界」を伝えたい。
みかん色の思い出
夢が覚めて
バス停で待っている僕の目の前を、 赤組の選手が走っていった。 カサカサ、コロコロ、走っていった。 黄組の選手が追いかけた。 こげ茶組の選手は、途中でダンスを始めた。 僕はなんとなく、深呼吸をした。 応援団もガサガサ盛り上がった。 北風が、秋の背中を押していた。 加速度的に押していた。 ふっと、空を見上げた。 今年も、大好きな冬がくるんだな。 コートのポケットに手を突っ込んで、 なぜかうれしくなった。 (2013年11月29日)
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