今朝のラジオの番組で、
ヒロ寺平さんというパーソナリティの方が、
今年初旬に出版された僕の著書、
「風になってください2」を紹介してくださった。
その番組を聴いていたリスナーから、
僕にメールで連絡があって、そのことを知った。
僕は、朝からうれしくなった。
ヒロさんは、出版直後に、
やっぱり、番組で紹介してくださった。
有名な番組の有名なパーソナリティの方で、
大きな影響があったと思う。
しかもその内容は、やさしさに溢れていた。
僕は素直にうれしかった。
あれから数ヶ月の時間が流れた。
数え切れないほどの情報と向かい合って仕事をしているヒロさんだから、
まさか、ささやかな僕の本を記憶にとどめてくださっているとは思わなかった。
僕は、出かける前のわずかな時間で、
感謝のメールを書いておくった。
それから残っていたコーヒーを啜って、
服を着替えて出かけようとした時、
ラジオから、さっき僕が送ったメールの朗読が聞こえてきた。
ヒロさんの声だった。
「つながっていますね。」
彼のメッセージが付け加えられた。
僕は目頭が熱くなった。
僕はヒロさんとお会いしたことはない。
たまたま縁があって、
僕の本を読んでくださったというだけなのだ。
2004年に出版した「風になってください」が、
一万冊を超えている。
本を出せたこと自体が、
いろいろな人の思いにささえられたものだったが、
書いた僕自身も含めて、
誰も、こんなに読んでもらえるとは思っていなかった。
たくさんの人達が、
エールを送ってくださった結果なのだ。
それがこうして、2にもつながった。
さわやかな風が吹いている。
静かに、ずっと吹いている。
やさしいやさしい風だ。
そして、風に背中を押されながら、
僕は生きているのだ。
(2013年11月7日)