今年の夏は、記録的な猛暑だった。
つい数日前には、
台風の影響でこれまた、記録的な大雨だった。
自然はどうなっているのだろうと、
何か不安になったりする。
でも、大丈夫だよとささやく声もある。
昨日歩いた公園では、
ミンミンゼミが鳴いていた。
ツクツクボウシも鳴いていた。
それなのに、トンボも飛んでいた。
まだ強い日差しなのに、
空がちょっと高くなったと、
友達が教えてくれた。
木陰ではひんやりとした風があった。
「彼岸花!」
友達の目は、僕の目になった。
あの燃えるような赤が蘇った。
季節は、ちゃんと真面目に動いているのだ。
安堵感がひろがった。
今夜は満月、帰りは夜だから、
必ず途中で見ようと決めた。
(2013年9月19日)