久しぶりの休日、
友人から届いたはせがい紅茶を飲みながら、
ただぼぉっと時間を過ごす。
友人は、この紅茶が一番おいしいと言うのだが、
味覚音痴の僕には、あまり違いは判らない。
ただ、これを届けてくれた友人の真心が、
胃袋の中でふくらむ。
まだ出会ったことのない、男友達だ。
こういう付き合いっていいな。
昨夜は、岩手県に住む視覚障害者の友人から電話があった。
僕の新刊を、音声図書で読んで、うれしかったとの内容だった。
何冊か買って、見える友人などにプレゼントすると、
東北弁の元気そうな声だった。
彼とも、まだ会ったことはない。
以前、僕が出たテレビを見て、
彼は連絡をとってきた。
その当時、彼は僕と同じ病気で、
失明の不安の中にいた。
僕は、電話で、歩行訓練や音声ソフトでのパソコンの使用をすすめた。
次に連絡があったのは、
まさに、その訓練で函館にいるとの電話だった。
その次は、僕から電話した。
東北の震災が彼を襲った。
彼の兄弟などが犠牲になられたが、
彼は奇跡的に難を逃れた。
それ以来、彼からの三度目の電話。
「いつかきっと会いたいですね。」
まるで、恋人同士のようにささやきながら、電話を切った。
そう言えば、今年のバレンタイン、
知り合いの方に2つ頂いた。
たった2つ!
若かった頃を思えば、
ずいぶんと縁遠いイベントになった。
でも、それも素直に受け取れる自分も、
上手に年を重ねているような気がして、
うれしくなる。
負け惜しみって言われるかな。
そうそう、このブログを読んでくださっている人の数が、
バレンタインデーに、延べ30,000人を超した。
アメリカで読んでくれている人が、
30,001人目だったらしく、
30,000人目は誰ですかと質問があったが、
僕には判らない。
とにかく、たくさんの人が読んでくださっていることに、
心から感謝です。
勿論、男性にも、女性にも!
(2013年2月17日)