お風呂

滋賀県大津市に引っ越してきて3年が過ぎた。
大学時代からの47年間は京都で暮らした。
大学時代は三条一間のアパート、その後はずっと団地暮らしだった。
終の棲家を求めて大津にきたということになる。
団地は鉄筋コンクリートの建物だった。
どうしても自分の住んでいる上の階の物音が気になったし、階下にも気を使った。
大津の家は一軒家だ。
中古の物件をリフォームしたものだ。
だいぶ古かったのでトイレ、お風呂、台所などの水回りは新しくしてもらった。
結果的にこれが大成功だった。
お風呂場が広くて湯船も大きいのだ。
気密性も高いので音漏れなどもない。
僕は毎回アップルミュージックをスピーカーにつないだもので音楽を聴いている。
入浴剤の入ったお風呂に手足を伸ばし、大音量で音楽を聴いているのだ。
極楽だなっていつも思う。
「目が見えなくて楽しいことってあるのですか?」
時々お招き頂いた小学校の子供達が質問する。
見えないより見えた方がいいとは思っている。
でも、それと幸せはあまり関係ない。
例えば、ふと見えていた時の行動を思い出す。
温泉に浸かって最高の気分の時、無意識に目を閉じていた。
他の感覚で幸せを確認していたのだと思う。
見えなくても幸せ時間を大切にして生きていきたい。
(2025年4月3日)