同行援護資質向上研修当事者コースは今年も12月下旬の開催だった。
場所も例年通り、東京高田馬場の日本視覚障害者センターだった。
責任者の僕にとっては毎年恒例の行事となっている。
ホテルはいろいろ変わる。
東京のホテル代が高騰していて大変なのだ。
今回は木場のホテルから会場まで東京メトロで通勤という方法だったが失敗だった。
確かに若干安かったが、ホテルは駅から遠いし、朝の電車の込み様は凄かった。
会場までの往復だけで結構なエネルギーを費やした。
しかも研修だけで4日間、それに参加者の懇親会、講師陣の反省会などもあるのだか
ら
ハードだ。
ホテルでの一人暮らしの毎日も平常と変わらない。
毎朝のイノダコーヒーも寝る前のノートパソコンでのメールチェックも変わらない。
あえて変化を考えると、お風呂がシャワーに変わるくらいかな。
それで無事終了となるのだから体力はあるのだろう。
確かに疲れは感じやすくはなっているが回復できないような状態にはならない。
疲れを癒してくれることもいろいろある。
研修中に東京は初雪のニュースが流れた。
なんとなくうれしかった。
仲間との懇親、盛り上がった。
最終日の翌日、スペイン料理のクリスマスランチもうれしかった。
帰路の新幹線の中で携帯電話が鳴った。
留守電を聞いたら、受講生の男性だった。
僕は新幹線を降りてからかけなおした。
「心がふるえる研修、ありがとうございました。僕も頑張ります。」
彼の誠実な声が身体に染み込むのを感じた。
疲労は溶けていった。
もっと頑張りたいと思った。
(2024年12月24日)