9時から10時半、徳島県で開催された同行援護養成研修で話をした。
障害者の心理という科目の担当だった。
当事者と言う立場で思いを伝えることが僕の仕事だ。
やりがいもあるし頑張って取り組んでいる。
18時からは鹿児島県のガイドヘルパーさん達の研修会に参加した。
これもまた、当事者と言う立場でガイドヘルパーさん達への思いを話した。
夜の研修会にも関わらず、多くのガイドヘルパーさん達が参加してくださった。
うれしく感じた。
ちなみにこの二つはどちらもzoomだった。
コロナ騒動の置き土産なのだろう。
視覚障害者の会議や研修などにもオンラインが普及した。
見えないのにちゃんとカメラもオンにしているからちょっと面白い。
オンラインは確かに便利だ。
僕達が苦手とする移動の問題をクリアできるのだ。
でもやっぱり、僕は対面が好きだ。
微妙な空気感は肌で感じるものだ。
それができないのはちょっと淋しい。
電車に乗ってでかけるのも好きなのだと思う。
見える頃は鈍行列車でまさに日本のあちこちを旅した。
僕が足を踏み入れていない都道府県は沖縄県だけだ。
車窓を流れていく風景、飽きもせずに見ていた。
レールと車輪が奏でる音も好きだった。
見えなくなった今でもその感覚は変わっていないのだろう。
オンラインの便利さは否定しない。
でも、遠くまで足を運ぶという幸せ、大切にしたい。
(2024年10月1日)