同行援護養成研修は土日や祝日を利用して実施されることが多い。
受講生の受講のしやすさからそうなっているのだと思う。
一昨日の土曜日は京都府指定の同行援護養成研修に参加した。
昨日の日曜日は滋賀県指定の同行援護養成研修だった。
同行援護養成研修を受講することでガイドヘルパーの資格を取得できる。
ガイドヘルパーというのは視覚障害者の外出をサポートしてくださる人のことだ。
ガイドヘルパーには外出をサポートした時間に応じてお給料が払われる。
このお給料は国の報酬で賄われていて、僕達は一部負担が原則となっている。
ガイドヘルパーが同行してくださることで、日常の買い物、通院、お散歩、余暇活動
などに視覚障害者が普通に安心して安全に出かけることができる。
同行援護というのは僕達にとってはとても有難い大切な制度ということになる。
ただ毎月決まった時間のお仕事があるわけでもないからガイドヘルパーにとっては不
安定な収入となりやすい。
だからこの制度はガイドヘルパーをしてくださる人達のボランティア精神によって支
えられているのが現実だ。
この同行援護制度そのものにも勿論だが、支えてくださっているガイドヘルパー達に
は本当に感謝している。
僕は当事者講師としてこの研修に関わることが多い。
今年度も京都、滋賀、大阪、広島などが予定に入っている。
東京と京都では同行援護養成研修の講師対象の研修も予定されている。
1回4日間の研修が6回だから結構な時間となる。
研修に当事者が関わらなければいけないというルールはない。
当事者が関わることで思いは伝わりやすいと信じているからオファーがあれば積極的
に関わっているという感じだ。
たまたま僕は講師資格もあるので僕に課せられたミッションのひとつだとも感じてい
る。
今回も土曜日の研修の後、受講生がおっしゃった。
「血の通う授業を受けられて良かったです。」
言葉の力は本当に凄いと感じる。
僕の疲労感は一瞬で吹き飛んだ。
明日も頑張ろうという思いにもつながった。
社会福祉の福という漢字には幸せという意味があり、祉という漢字にも幸せという意
味がある。
社会福祉というのは幸せのために人間同士が支えあうということなのだろう。
素晴らしいことだと思う。
(2024年5月13日)