数日前、スーパーブルームーンだったのは知っていた。
ラジオでその話題があったからだ。
見た人には幸せが近づくらしい。
今日知り合いの先生から挨拶メールが届いた。
産休に入るのでしばらく仕事を休むとの内容だった。
出会いへの感謝の言葉が綴られていたが、その思いは僕も同じだった。
一緒に力を合わせて生徒達に向かい合った時間はとても豊かだった。
先生が産休に入ると知った時、わずかな淋しさはあった。
でもその何倍ものうれしさみたいな感情もあった。
先生からのメールにはスーパーブルームーンを見たと書いてあった。
美しい輝きだったらしい。
僕もふと記憶の中にあるお月様を思い出した。
見えていた頃、星を見ることはできなかったがお月様は見えていた。
夜盲という症状があったので小さな光は見えなかったのだ。
だから、暗闇の中でお月様だけが美しく輝いて見えていた。
ひょっとしたら、不通に見えている人達よりも美しいお月様だったのかもしれない。
思い出して笑顔になった。
スーパーブルームーンを見た先生が元気な赤ちゃんを産んでくださるようにと心から
願った。
(9月2日)