早朝に家を出て夜に帰宅という日が続いた。
高校、専門学校、大学、ガイドヘルパー養成研修、どれも大切な仕事だった。
僕の仕事で一番大切なものは当事者としての思いだ。
そしてそれこそが僕にできる活動なのだと感じている。
手を抜くことはできないし、そんな力もない。
頂いたチャンス、精一杯頑張ろうと思っている。
だからいつも必死だ。
そして昨日は東京での同行援護の会議だった。
帰りにサポートしてくださった東京駅のスタッフの人は僕の歩行能力の高さを称賛さ
れた。
でも本当はほとんど抜け殻のようになっている自分を感じていた。
座席に腰掛けるとすぐにリクライニングにしてテーブルをセットした。
それからアイフォンで好きな音楽を聞きながら過ごした。
いつもはあまり好まない缶コーヒーを美味しいと感じた。
ただただ時間に身をゆだねた。
そしてふと思った。
僕は結構体力があるのかもしれない。
どこかが痛くなるとか寝込んでしまうとかはほとんどない。
疲れたと思うことはあるが一晩眠れば一応復活する。
たまに栄養ドリンクを飲めば効いた気になる。
この体力は神様が僕にくださったプレゼントなのかもしれない。
そんなことを思ったらなんとなく幸せだと思った。
その単純さもまた僕の財産なのかもしれない。
(2023年6月13日)