4月9日は滋賀県議会議員一般選挙の日だ。
僕は丁度その日は鹿児島への移動の予定となっている。
そこで期日前投票をすることにした。
京都に住んでいた頃もよくこの制度を利用した。
期日前投票の場所としてはよく役場などが使用される。
見えない僕にとっては当日の投票所となっている小学校などよりはるかに行きやすい
場所だったのだ。
滋賀県に引っ越してきての初めての選挙、期日前投票の場所は近くのスーパーマーケ
ットの多目的スペースだった。
これまた行きやすい場所だった。
会場の前までは家族、友人、ガイドヘルパーさん、誰とでも行けるが会場内は認めら
れない。
代筆も認められない。
選挙管理委員回の係の方のサポートを受けながら自分で投票するということになる。
会場の受付で投票所入場整理券を渡して点字投票をしたい旨申し出る。
係の方の肘を持たせてもらって記載台まで行く。
点字器と点字投票用紙を受け取って記載する。
立候補者の一覧は見えないのであらかじめ記憶してきている。
記載後は書いた点字に誤字脱字がないかを自分で確認する。
点字器を係の方にお返しして投票箱まで連れて行ってもらう。
投票箱の口を手で触って確認してから投票する。
出口まで連れて行ってもらって終了。
「ありがとうございました。」
「お疲れ様でした。」
挨拶を交わして歩き始める。
投票の後はいつも清々しい気持ちになる。
平等に一票を投じられることを心からうれしく思う。
お金持ちであってもなくても、偉い人であってもそうでなくても、イケメンでもジャ
ガイモでも、見えていてもいなくても、同じ一票だということはやはり素晴らしいこ
となのだと思う。
同じ社会で生きている同じ人間ということを実感できる機会なのかもしれない。
僕も社会に参加しているのだ。
(2023年4月4日)