二日間の研修が無事終了した。
研修参加者が全国規模なので今年度はzoomでの開催となった。
ちなみに昨年度はコロナの影響で中止だった。
対面での研修が望ましいのは分かっているが仕方ない。
中止するのか、zoomでの開催とするのか、苦渋の選択だった。
zoom開催であっても主催者側の関係者は集まらなければいけない。
東京からも岐阜からも京都まで来て頂いた。
僕も早朝から終日の運営に関わった。
結構ハードな二日間だったと思う。
少しの疲労を感じながら研修参加者の最後のコメントを拝聴した。
なんとかやれたなという実感が少しずつ染み込んでいった。
「ホームページ、たまに覗いていますよ。」
仲間からのさりげないエールには胸が熱くなった。
それぞれの地域で生きている仲間の姿が僕自身を勇気づけてくれる。
助けられているなと感じた。
関係者の皆さんにご苦労様を伝えて帰路についた。
バス、電車、バスと乗り継いで帰るのだ。
1時間半くらいはかかるし、電車も立ったままというのが通常だ。
いつもの駅のホームに電車が入ってきた。
僕は電車の車体を白杖で触って右に動こうとした。
「左です。」
左側のドアが近いのを教えてくださる声が聞こえた。
僕は左に動いて乗降口を探して乗車した。
入り口の手すりを握ろうとしている僕にさきほどの声が続いた。
「お座りになられますか?」
僕は勿論喜んで座らせてもらった。
「ありがとうございました。助かりました。」
一瞬の出来事でそれだけ言うので精一杯だった。
ありがとうカードを渡すこともできなかった。
神様が頑張ったご褒美をくださったような気がした。
そしてまた二日間の研修のことを思い出していた。
同じ未来に向かってそれぞれが頑張っていく。
僕もその一人でありたいと強く願った。
(2022年1月17日)