大学での今年度最後の講義だった。
無事終えることができた。
友人がコロナの濃厚接触者になってしまって欠席した学生もいた。
振り返れば大変な一年だった。
緊急事態宣言の時にはオンラインでの講義となってしまったし、
対面の講義でもディスタンスに気を配った。
消毒、換気、違う条件での日々だった。
せっかくの学校生活、学生達もきっと残念だっただろう。
僕の中にも悔しい思いはある。
それでもできる範囲で頑張った。
どうにもならないことと向かい合いながら希望を失わない。
それはまさに、見えない僕が生きていくということと重なるのかもしれない。
学生たちが最後に提出したレポートには感謝の言葉が綴られていた。
学べたことへの喜びがあった。
これからの社会がどうなっていくのか、僕にはまったく分からない。
それぞれが豊かな人生を歩いて欲しいと心から願う。
(2022年1月14日)