僕は、これを、静岡県浜松市のホテルで書いている。
昨日から、三泊四日の予定で、
日本盲人会連合主催の資質向上研修に参加しているのだ。
仕事柄、興味のある研修なので、
自己研鑽の機会になればと願っている。
とは言え、せっかくの旅気分、そんなひとときも大切にしたい。
今朝、京都のいつもの暮らしより早起きして、
仲間達と海を見に出かけた。
ホテルを出て、コンビニでおにぎりを買って、
それから、タクシーに乗り込み10分程度、
そこから、日本三大砂丘のひとつである砂浜を徒歩で10分程度。
太平洋の荒波の音が、僕達を包んだ。
波打ち際の流木に腰を降ろして、
おにぎりをほおばった。
夏の朝らしい、ジリジリと照りつける太陽、潮風、セミの声。
目前に広がる海が、
ふと、故郷への思いを揺さぶる。
夏休みの絵日記には、
必ず、海で遊んだ思い出を描いた。
その絵が、記憶の中で蘇る。
蘇ったことに驚いた。
そして、うれしくなった。
また、秋になったら、故郷へ帰ろう。
故郷の海に、会いに行こう。
(2012年8月22日)