ラジオで高校野球の開会式を聞いた。
「栄冠は君に輝く」の歌声が心に染み渡った。
人間の声って本当に美しく力強いと感じた。
歌声が夏の空に吸い込まれていくような気がした。
見えている頃、幾度か高校野球観戦に甲子園に出かけた。
ギラギラと輝く夏の空が眩しかったのを憶えている。
思いでさえも眩しく感じるから不思議だ。
夏の中にいながら夏を懐かしく思う。
過ぎ去った若い日を懐かしく感じるということなのかもしれない。
過ぎ去った夏は遥か遠くになってしまった。
淋しく感じるのも事実だ。
それでもまだもうちょっとは人生は続いていくのだろう。
豊かであって欲しいと願う。
今年もまたしっかりと応援しよう。
悔いのないプレー、悔いのない試合、悔いのない日々。
悔いがあるからそう思ってしまうのかな。
(2021年8月11日)