同行援護養成研修、いろいろな立場の人が参加しておられた。
資格を取得してガイドヘルパーとして働きたいという人が一番多かったが、
学ぶために受講したという人もおられた。
介護福祉士養成の専門学校の学生、視能訓練士、大学の点訳サークルの学生、
家族や知人に視覚障害者がいると言う方もおられたし、持病を抱えて生きているとい
う方もおられた。
外国人もおられたし海外で生活しているという日本人もおられた。
老若男女、いろいろな人生が同じ空間で同じ目的の中で交差した。
そこに生まれたのはお互いを理解しようという人間同士の思いやりだった。
アイマスクを装着してペアの人にサポートしてもらいながらの戸外での実習という体
験も影響したのかもしれない。
講座が深まるにつれ、僕自身の心もどんどん浄化されていくのを感じた。
爽やかになっていった。
帰宅してパソコンを開けたら、友人からのメールが届いていた。
「本当に大切なものは目には見えない。」
サンテグジュペリの『星の王子さま』の一節だった。
僕は大切なものをたくさん見れるのかもしれないとふと思った。
(2021年6月10日)