ラジオがその時を教えてくれる。
僕は静かに黙祷する。
僕は戦争を知らない世代だ。
戦争も被爆地も実際には知らない。
でも、成人してから訪れた広島や長崎の原爆の傷跡は忘れることはないだろう。
そして、父ちゃんが話してくれた戦争体験の話は僕の細胞に浸み込んでいる。
父ちゃんは青春時代を兵士として過ごした。
終戦の時は満州にいたらしい。
それからシベリアで捕虜としての生活を送った。
口数の少なかった父ちゃんが戦争は二度としてはいけないとつぶやいていた。
いつの頃からかその日になると祈るようになった。
平和への祈りだ。
小さな一市民にできること、それは祈り続けるということだろう。
見えない僕にもできることだ。
日本だけじゃない。
世界中から戦争がなくなりますように。
僕にもできること、これからも祈り続けていこう。
(2020年8月10日)