いつものように人が行き交っている。
いつものようにアナウンスが流れている。
いつものように電車がホームに入ってくる。
いつものように点字ブロックをを白杖で触りながら、
いつものように僕は歩いた。
でも、気持ちはいつもと違ってとっても重たかった。
電車の音を聞いて胸が締め付けられた。
また、東京で視覚障害者の人が線路に落ちて犠牲となった。
またという言葉に悔しさと虚しさが浸み込んでしまっている。
ホームによじ登ろうとしながら聞こえてきた電車の音はどれほど恐怖だっただろう。
事故を防ぐためにはやはり転落防護柵が必要だ。
ただそれには時間もお金もかかる。
安全のためには見える人の力を借りるしかない。
僕達に声をかけるのは勇気のいる行動だ。
でも、それが一人の人間の命を救うことになるのだ。
ホームで困っていそうな白杖の人がいたら声をかけてください。
宜しくお願い致します。
(2020年7月31日)