寒い時も暑い時もホットコーヒーが当たり前になった。
若いころは夏はアイスコーヒーだったのに欲しくなくなった。
ひと夏に数回アイスコーヒーにチャレンジしてみるが結局ホットコーヒーに戻ってい
る。
味覚が変化していってるのだろうか。
コーヒーを飲む時のBGMも変化している。
若い頃に好きだった音楽もたまには聴くのだけれど、
最近はクラッシックやジャズが多くなった。
元々音楽のセンスはないし作曲家も楽器の名前も知らない。
それでもふと聴いている。
何かを考えながら聴くのではなくて、何も考えないで聴いている感じだ。
真っ白に近い状態かな。
ただコーヒーの香りと苦みの中にいる時間が愛おしい。
変化は老化なのだろうか、成熟なのだろうか。
残念ながら成熟の実感はない。
まだまだ老化も認めたくない。
そんなことを思ったりしながら琥珀色の液体を思い出す。
白磁のカップによく映える。
美しい色だと思う。
(2020年7月22日)