4月は仕事らしきものはまったくなかった。
5月は高校のテレワークが週に一回あるだけだった。
6月が始まって社会が少し動き出した。
久しぶりに仕事で外出をした。
毎年声をかけてくださっている盲ろう者通訳介助員の養成講座の仕事だった。
方法は例年と違った。
受講生の三密を避けるために一部の講義はビデオ撮影で対応するとのことだった。
だから会場は録画や録音の機器が準備してあるスタジオだった。
僕の方は見えないのだから、前に受講生がいるかいないかはあまり関係ない。
ほとんどいつものように実施できた。
主催者の聴覚言語センターの職員の方々のサポートも適格だった。
終わってから職員の方々と意見交換した。
聴覚障害の職員の方もおられたが、手話通訳者のお陰でコミュニケーションに問題は
なかった。
目と耳と障害は違うけど、うなずく部分が多くあったとおっしゃった。
小学校などで子供達にしっかりと伝えていくことの大切さでも思いが重なった。
お互いに頑張ろうとエールを交換した。
コロナの時代での仕事始め、仕事の意味を考え直すいい時間となった。
変化していく流れの中で変化してはいけないものの大切さを考えた。
社会の中で呼吸している自分を感じた。
また頑張ろうと思った。
(2020年6月2日)