北海道の友人からアスパラが届いた。
2Lサイズの立派なものだ。
この辺りのスーパーでは見かけたことのない太さだ。
茹でてから、ちょっとだけマヨネーズをつけて頂いた。
甘さが口中に広がった。
それだけで満足した。
有人はビールが進むと表現していたが、下戸の僕にも分かるような気がした。
北海道の豊かな大地を想像した。
北海道には幾度か行ったことがある。
思い出は宝物になっている。
こういう時代になって、幸せの意味を考える時間が多くなった。
簡単に答えは出ないことも知っているけど、
思い出が輝くというのは素晴らしいことだと思う。
思い出になってくれた時間にありがとうを伝えたい。
先日は高校の同級生からお米が届いた。
もう10年以上会っていなかったし、賀状のやりとりさえも不確かなものだった。
彼女もきっといろいろ考える時間が増えたということだろう。
高校時代の思い出が輝いてくれているということなのかもしれない。
お米と一緒に届いたメッセージには、
「陣中見舞い、腹が減っては戦もできぬ」と書いてあった。
今、それぞれの人がそれぞれの人生を見つめなおしているのかもしれない。
その先にはきっと、過去よりも豊かになった未来があるはずだ。
いや、そうありたい。
(2020年5月18日)