小学校の福祉授業の感想文が届いた。
ボランティアさんに読んでもらった。
それぞれの言葉がキラキラと輝いていた。
「見えないってたいへんなことと知ったとき、
当たり前ってとても幸せなことだなと改めて実感しました。」
素直な言葉に僕はついつい頷いた。
「いつか目が見えなくなった時のために今から点字を勉強します。」
思わず笑ってしまった。
「バスや電車で席を教えてあげることを実行します。」
決意が伝わってきた。
「私は、松永さんのお手伝いをさせていただきました。
障害者の方をお手伝いしたことは一度もなかったので、新しい一歩を踏み出せた気
がしました。」
10歳の子供達の感性にはいつも驚かされる。
ひとつひとつの言葉の力が僕を笑顔にした。
それを僕に読ませたいと思ってくださる先生方の気持ちもうれしかった。
それは間違いなく僕達へのエールだ。
読み終わって気づいた。
子供たちが僕の背中を押してくれ僕の視線を未来に導いてくれている。
僕の心の白杖になってくれているのだ。
もうすぐまた秋の福祉授業が始まる。
思いを込めて次の子供達に出会いたい。
(2018年8月29日)