松永信也ホームページ
「見えない世界」を伝えたい。
丹波橋駅
ウナギ
色とりどりの緑の中を歩く。 きみどりからふかみどりのような濃い緑までたくさんの緑が僕を包む。 僕はわざと立ち止まって深呼吸をする。 緑が僕の肺まで届く。 なんとなく身体が軽くなるような気がする。 心までが解放されていく。 僕は閉じていた瞼をそっと開けてみる。 緑が見えるかもしれない。 そんな気になってしまう。 気のせいだと判ってまた目を閉じる。 悲しいとかの感情は沸かない。 照れ笑いの顔が緑に染まる。 そしてまたゆっくりと歩き出す。 (2018年5月18日)
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