木曜日、午前中の専門学校での講義が終わると一旦休憩モードになる。
昼食を済ませて午後の大学へ移動する。
電車を乗り換えての移動は大変ではあるけれど、
ラッシュアワーは過ぎているのでマイペースで行ける。
それでも1時間くらいのゆとりがある。
その1時間を大学のキャンパスにあるカフェでぼんやりと過ごすことが多い。
この季節は冷暖房がオフで入口のドアが開放してある。
店内を柔らかな風が吹き抜ける。
のどかな音楽が控えめに流れている。
新年度を迎えた学生達はまだ真面目に講義に出ているのだろう。
店内はまばらだ。
僕はうとうとしながら睡魔と闘ったり仲良くなったりする。
コーヒー一杯で過ごす時間の豊かさに笑顔がこぼれる。
こういうのを贅沢って言うのだろう。
意味がないことに意味があることに気づく。
今年度もまた新しい学生達との出会いがある。
いつも何かを教えてもらったり感じさせてもらったりしている僕がいる。
こういう仕事をさせてもらえることに感謝したい。
(2018年4月20日)