おかきや柿の種には目がない。
と書いて気づいた。
「目がない」って面白い表現だ。
見えない僕が使うと変な感じがするかな。
とにかくおかきや柿の種が大好きだということだ。
おかきはしょうゆ味で硬めで海苔巻きや山椒風味がいい。
柿の種にも好みのメーカーがある。
メタボを気にしながらついつい食べてしまう。
何十年も飽きないのだから好物ということなのだろう。
昨日届いたプレゼントが僕の好きなメーカーの山椒味のおかきだった。
慌てん坊の彼女は差出人を書くのを忘れたらしい。
でもすぐに彼女からだと判った。
「なるみやの さんしょーあじの おかき」と点字で書いてくれてあった。
僕の好きなメーカーの好物のおかきだった。
誕生日でも何かの記念日でもないのにプレゼントしてくれた。
きっとおかきを見つけて僕を思い出してくれたのだろう。
僕にプレゼントするためにおかきを探したのではないということも判っている。
見えなくなって間もなく知り合ったのだからもう20年近いお付き合いになる。
程よい距離感なのだろう。
こういう感じもいいな。
なんて思いながらおかきをパリパリポリポリ。
メタボが進んだら彼女に文句でも言うことにしよう。
(2018年3月1日)