職業はと問われて戸惑うことがある。
専門学校や大学の非常勤講師をしているがそれだけでは経済的な自立には繋がらない。
著書もあるが作家ではない。
お招きいただいて講演をすることも多くなったがそれも職業ではない。
何かを求めて活動してきた結果が現状ということだろう。
決して夢見たものでもないし満足もしていない。
目が見えなくなってしまって仕方ないから白杖を持って歩き始めた。
どっちに行ったらいいのかも判らずに右往左往した。
止まってしまうのは怖かったし悔しかった。
だから歩いてきた。
そしてこれからどこへ向かうかも実は不安だ。
でもやっぱり歩く。
それはきっとまだまだ自分の人生に納得がいかないということなのだろう。
僕には大きなことはできない。
ささやかなことでいいから自分自身が笑顔になれる生き方をしたい。
スケジュールの整理をしていて気づいた。
まだ2月なのに来年度の予定が半分近く埋まっている。
参加できる社会が存在することに心から感謝したい。
まだまだ歩かなければいけないということだろう。
白杖をしっかりと握って前を向いて歩いていこう。
僕にもできることがきっとある。
きっとある。
(2018年2月10日)