午前中の中学校での講演を終えてさわさわに向かった。
夕方の会議まで時間が空いたのだ。
僕はさわさわを運営しているブライトミッションという法人の理事長をやっている。
でもほとんど名前だけであまり役に立ってはいない。
申し訳ない思いもあるのだけれど
取り巻きの仲間達の協力に甘えてやらせてもらっている感じだ。
だからせめて一か月に一度くらいは覗かなくてはと思っている。
でもその時間もままならないのが現実だ。
ということで久しぶりにさわさわへ向かった。
京都市役所前駅で電車を降りて方向が判らなくなってしまった。
耳を澄ませて他の乗降客の足音に集中した。
そのタイミングで一人の女性が声をかけてくださった。
僕は改札口までのサポートをお願いした。
改札口を出たら行けるところまで行ってみるつもりだった。
途中までは頭の中の地図でなんとか行ける。
そこから先は電話してさわさわの関係者に迎えに来てもらおうと思っていた。
改札口を出たところで先程の女性が再び声をかけてくださった。
僕の行先を確認して同じ経路ということでサポートを引き受けてくださったのだ。
彼女は本当はひとつ前の駅で電車を降りるつもりだったらしい。
ぼぉっとしていて降り損ねたということだった。
通勤途中だったのだがたまたま時間の余裕もあったらしい。
彼女のぼぉっのお蔭で僕はサポートを受けられた。
地下道を歩き階段を上り麩屋町を北に向かった。
結構な距離なのだがさわさわの玄関まで送ってくださった。
昨日駅でぶつかった女性もぼぉっとしていたと言っておられた。
二日連続でぼぉっとしていた女性と出会ったということになる。
何か不思議な感じがした。
ぼぉっとした人はやさしい人なのかもしれない。
いやいやたまたまかな。
僕も結構ぼぉっとしているけど・・・。
(2017年12月13日)