さわさわのサポータークラブの名簿を確認していたら、
おぼろげな記憶が学生の氏名に気づいた。
僕は専門学校も大学も非常勤講師という立場なので、
受け持った科目を教えるだけで学生達と共有する時間は限られている。
「教え子」とか「恩師」という関係までにはなれない。
しかも僕は画像がないわけだから学生達の顔を憶えることもできない。
氏名さえもほとんど記憶できない。
サポーターとなってくれた元学生に電話をかけてみた。
彼女はその専門学校での僕の講義の第一期生とのことだった。
もう15年以上前のことになる。
僕が講義でどんな話をしたかなどを彼女はいろいろ記憶していた。
校外学習で盲導犬センターまで出かけたこともあったらしい。
時間や場所を考えると全員で行くことは考えられない。
ということは熱心な学生だったか優秀な学生だったということだろう。
白い杖を持った人を見かけたら必ず声をかけているとのことだった。
そして二人の小学生の子供にもそれを教えているとのことだった。
こうして出会った学生達がいろいろな形で僕の活動を応援してくれている。
大きな力となっている。
そして教えた学生達から大切なことを教えられている。
いつかどこかで彼女の子供にサポートしてもらえるかもしれない。
いやお孫さんにサポートしてもらえるまで頑張ろうか。
100歳を超えての白杖での単独歩行、ちょっとカッコよさそうで憧れるなぁ。
(2017年8月14日)