山鉾巡行の前日が宵山だ。
その前日を宵々山、前々日を宵々々山と呼んだりする。
この呼び方は正式ではないのだろうけれど山鉾巡行までの日程を知るには判りやすい。
祇園祭そのものは7月1日から一か月の期間で実施されるらしいが、
宵山や山鉾巡行の日が最も活気づく。
宵々山や宵山の夜、四条通が歩行者天国になる。
うだるような暑さの中を山や鉾をを巡りながら老若男女が歩く。
団扇や扇子を手にしながらコンチキチンの祇園ばやしを聞きながら歩く。
浴衣姿の人も多い。
外国人も多い。
車いすの人とも白杖の人ともすれ違ったとサポーターが教えてくれた。
数十年前には誰も予想しなかった光景だろう。
このまま歩き続ければ百年先はどうなっているのだろうか。
今の僕達では想像さえできない信じられないような笑顔が溢れる未来になればいいな。
コンチキチンはきっと変わらず引き継がれていくのだろう。
変わってはいけないものと変わらなくてはいけないものと、
それを決めていくのは今の僕達なのだ。
(2017年7月17日)