僕は僕なりのゴールデンウィークが終わった。
豪華さも華やかさもなかったけれど、
のんびりとした時の流れはうれしかった。
またいつもの朝が始まった。
いつものようにモーニングコーヒーを飲んでから出かけた。
福祉専門学校での講義がスタートだった。
気持ちを引き締めてと思いながら歩き始めたら風に気づいた。
緑のそよ風だ。
温度と湿度と風力との微妙なバランスなのだろうがそれを皮膚が感じたのだろう。
つい立ち止まって深呼吸した。
無意識にそうしていた。
これもまた僕の肺が欲しがったのだろう。
そして「旨い!」と思った。
風は緑が一番美味しいなと妙に納得しながらまた白杖を動かし始めた。
(2017年5月8日)