モーニングコーヒーを飲みながらパソコンに向かう。
僕の日課だ。
常備のコーヒーは何種類かあるのだけれど、
イノダのインスタントコーヒーが一番のお気に入りだ。
決して通ではないけれど、
香りと味のハーモニーがなんとなく好みに合うのだろう。
一杯分がスティックタイプになっていて手軽で美味しい。
スターバックスの同じタイプのものも甲乙つけ難いのだけれど、
イノダの方がリーズナブルというのが決めてになっている。
庶民には大切なポイントだ。
それでも普通のインスタントコーヒーよりは結構割高だけど、
お酒も嗜まない自分へのちょっとのご褒美みたいな感覚だ。
豊かな時間でありたいのだろう。
パソコンを開いて今日を含めただいたい一週間分のスケジュールを確認する。
自由業の僕は行先も時間も毎日違う。
しかも時間厳守の仕事が多いから確認は大切だ。
それからメールチェックをする。
講演依頼などはホームページから夜に届いている場合が多い。
そういう場合はスケジュールを確認して調整をしなければならない。
そこから僕の社会参加が始まっているのだ。
有難いことだと思う。
失明した当時は何もスケジュールはなかった。
社会に関われない口惜しさや寂しさの中で日々を過ごしていた。
でもそれは僕の個人的努力ではどうしようもないことばかりだった。
僕の活動の原点はその日々にある。
鹿児島県から講演の依頼が届いた。
11月の予定だ。
スケジュール調整をしながら、
一か月に札幌、東京、鹿児島と移動することに気づいた。
光栄なことだ。
と同時に健康の大切さを感じている。
元気でいなくちゃいけない。
先日会った先輩は一週間に3日はジョギングをしているとおっしゃった。
僕も何か始めなければと思いながら、
すっかり怠け癖のしみついた心身が邪魔をする。
何かをと考えることを考えることから始めようか。
(2017年3月9日)