親友のお母様の訃報が届いた。
知った瞬間からしばらく思考能力は停止していた。
身体が凍ってしまったような感じになった。
自然に合掌した。
それから思い出が少しずつ蘇った。
高校生の頃いろいろと迷惑をかけた。
やんちゃな時代を過ごしていた僕達にいつも笑顔で接してくださった。
その笑顔が蘇った。
生まれてきた命はいつか必ず消えていく。
知っている筈なのに判っている筈なのに、
やっぱりとっても辛くて悲しい。
誰もが通る道、
いつか僕も通る道、
そう自分に言い聞かせてもう一度合掌した。
そして親友の心の平穏を願った。
お母様が微笑んでくださったような気がした。
(2017年2月27日)