節分が過ぎ立春が来て、
今朝はちょっとあたたかな雨がシトシト冬を溶かしている。
土の下では新しい生命が産声をあげ始めているのかもしれない。
僕はシーズー犬のスーちゃんの終る生命を見送った。
一緒に過ごした15年の日々が走馬灯のように蘇った。
一度もその姿も顔も見たことはないはずなのに何故か思い出すような感覚になった。
悲しみが身体中を支配した。
悲しみに抵抗する気にもならなかった。
ただ自然の摂理をそのまま受け止めた。
春夏秋冬、思いを織りなしながら時が過ぎていく。
それが生きていくということなのだろう。
いつか終わるから尊いのかもしれない。
大切に生きていかなくちゃ。
せっかく今生かされている僕の命、大切にしなくちゃ。
(2017年2月5日)