僕は僕達のことを伝えたいと思っている。
正しく知ってもらうことが未来につながっていくと思っているからだ。
本を書くことも講演をすることも、このホームページもその手段だ。
ただ、講演はお招きいただいて機会がないと実現しない。
毎年ふたを開けてみないと判らない。
続けてこられたというのはお招きくださる人達がおられたからだ。
有難いことだと思う。
京都で生活しているので地元の京都が多いのだが、
近隣の市町村に出かけることもよくある。
九州や中国、東海や関東まで出かけたことも幾度かあるし、
今年の秋には北海道からお誘いが届いている。
講演で何を話そうかと思う前に、北海道で何を食べようかと考えてしまっているので
それはちょっと困ったものだ。
僕らしいとも言えるかな。
近畿では滋賀県、大阪府、兵庫県などは毎年どこかに行くのだけれど、
これまで何故か奈良県では機会がなかった。
単純に縁なのだと思う。
それがやっと今日奈良県の中学校で講演をする機会をいただいた。
大学時代の友人の紹介だった。
近鉄電車で大和八木を経由して室生まで出かけた。
片道2時間以上かかった。
駅には担当の先生が迎えに来てくださった。
生徒達はいつもと同じようにしっかりと話を聞いてくれた。
あっという間の楽しいひとときだった。
講演を終えて学校を出ようとした時、
三年生の男の子が話しかけてきた。
僕は彼と握手をした。
未来への種蒔きができたことを実感した。
こうして伝えていくこと、僕のミッションなのかもしれない。
見えない僕にできることなのだ。
今年もいろいろな場所に出かけたい。
そして、いろいろな人に出会いたい。
(2017年1月27日)