2時限の授業を終えて帰り支度をしている僕を子供達が取り囲んだ。
「握手してください。」
いくつもの小さな手が僕の前に差し出された。
僕は未来を創造していくひとつひとつの手をしっかりと握った。
ひとつひとつの手にありがとうと言った。
見えないという不便さと不自由さを子供達は学んでくれた。
それでも同じ命であることを知ってくれた。
共に生きていく社会を考えてくれた。
そして出してくれた答えが握手だった。
今年もたくさんの子供達に出会った。
出会うことができた。
機会をくださった先生方、関係者に心から感謝したい。
(2016年12月19日)