祇園祭の頃に雷がとどろいて雨が激しく降れば梅雨が明ける。
コンチキチンの音色と共に盆地特有のうだるような京都の夏が始まる。
京都で暮らし始めた頃、近くにあったお好み焼き屋のおばあちゃんが教えてくれた。
もう40年くらい前の思い出だ。
確かに毎年、だいたいそんな感じで夏は始まった。
だから今年もそろそろだなと思っていた。
今朝歩きながらセミの大合唱に気づいた。
僕は確信を持った。
夏が始まった。
夕方帰宅してニュースを聞いたら、
近畿地方の梅雨が明けたらしいとのことだった。
僕はニヤリとしながら麦茶を飲みほした。
(2016年7月18日)