30年ぶりくらいに動物園を訪れた。
ゾウの親子が水浴びをしながらじゃれていた。
空を眺めるキリンの顔を人間が眺めていた。
サル山では昼寝をしたり毛づくろいをしているオサルさんがいた。
フラミンゴはやっぱり一本足で立っていたし、
ライオンの鬣は風格があった。
画像はないのに、
サポーターの説明と動物達の鳴き声と臭いと、
それでそれなりに楽しめた。
昔見た記憶が助けてくれているのもあるのだろう。
そしてあちこちから聞こえてくる親子連れの会話が、
のどかな時間にほほえみを添えていた。
柔らかな秋の風、まだちょっと強い熱を持ったお日様の光、
人間の感覚は素晴らしい。
外に出るって大切なことだな。
外に出れるって幸せなことだな。
(2015年11月6日)