木曜日・7,874
金曜日・2,155
土曜日・5,633
日曜日・193
月曜日・6,823
火曜日・10,087
水曜日・7,259
僕がこの一週間に歩いた歩数だ。
金曜日は午後からボランティアさんの車で動いたから少ないし、
日曜日は久しぶりの休日で家から一歩も出なかったからこんな数字となった。
携帯電話に歩数計がセットされていて、
いつの頃からか日々の歩数を気にするようになった。
一日に5千歩から7千歩くらいの日が多い。
週に1日くらい1万歩を超える日もある。
健脚とまではいかないが元気に暮らしているということにはなるのだろう。
目が少しずつ見えなくなっていった頃、
まだ白杖も持たずにいた頃、
ほんの数メートル歩くのにエネルギーを要した。
ほとんど見えなくなっている目で必死に見ようとしていた。
恐怖心もあった。
そして失敗して他の通行人にぶつかったり、
地面に置いてあるものにつまずいて転んだりした。
歩くという行動は悲しみや口惜しさの中にあった。
あれから18年、そんな感情は消えた。
きっと白杖を持った僕は右往左往しながら時にはヨタヨタと歩いているのだろう。
不格好なのかもしれない。
18年の間に僕はその僕を受け入れられるようになった。
このカッコつけの僕が不格好な自分をとても好きになった。
自分の足で一人で歩く自由がとてもうれしかったのだろう。
風を感じながら、
季節のささやきに耳を澄ませながら、
やさしい人との出会いに感謝しながら、
これからも一歩一歩歩いていきたい。
ずっとずっと歩いていきたい。
(2015年6月25日)