視覚障害者協会の新年祝賀式、
たくさんの行政関係者などをお招きしておごそかに開催された。
京都府下から100人の視覚障害者が集まった。
2,500円のお弁当は決して安くはないけれど、
お金では買えない笑顔が咲き誇った。
僕もたくさんの人達と新年の挨拶を交わした。
今さら当然なのだけれど、
僕は挨拶を交わす相手の顔は見えない。
判るのは性別くらいで、年齢も体型も服装も何も判らない。
全盲同士だったらそれがお互いにそうなのだから不思議な世界だ。
それでも何の支障もない。
再会を喜び、お互いに感謝し、今年も頑張ろうと思う。
皆で見つめる未来は同じ方角だ。
見える人も見えない人も見えにくい人も、
それぞれが幸せを感じられる社会。
想像しただけでうれしくなる。
微力だけれどという言葉は謙遜して使われる場合が多いが、
僕達の集いではそのまま事実だ。
一人一人の力は小さいけれど、皆で合わせた力は大きくなる。
僕も微力ながら、今年も頑張ります。
(2015年1月9日)