昨日の早朝、うっすら積もった雪の道を踏みしめながら城陽市へ向かった。
来春、南部アイセンターという視覚障害者の拠点施設が城陽市にオープンする。
そこのボランティア養成講座の講師の仕事だった。
10人くらいの視覚障害者の仲間が集まった。
そして、20人足らずの中高年のボランティア希望の人達が集まってくださった。
皆熱心に学ばれていた。
今朝は昨日より30分早く、7時前には家を出た。
羽曳野市にある四天王寺大学での講義が一時限目だったからだ。
20歳前後の100名近くの学生達が受講していた。
両日とも寒い冬の早朝からの出発、
場所も対象者も数も違うのに、
帰路の時の僕の心のぬくもりは同じだった。
共通点は、過ごした時間が未来を見つめられるひとときになったということだろう。
それは視覚障害に対する正しい理解が出発点となっていた。
正しく知る機会、本当に大切だ。
これから街で困っている僕達の仲間を見つけたら手伝いたいという若者達の感想も、
ボランティアに参加しようとしてくださる中高年の人達の行動力も、
まったく同じ種類のものだ。
「教室の窓から見える山はオレンジ色です。」
学生が届けてくれたメッセージには、
その風景を僕に見せてあげたいというやさしさが込められていた。
冬の薄青色の空、オレンジ色の山、
忘れられない風景となった。
(2014年12月20日)