老若男女、いや平日の午前中だったので若は少な目だったが、
気は若いという人はたくさんおられた。
ほとんどが元気な中高年だったが、
白杖の人、盲導犬の使用者、医療関係者、他の障害を持った人なども若干おられた。
岡山駅から車で30分、岡南公民館には100名を超える地域の方々が集まられた、
笑いながら、時には胸がキュンとしながら、僕達はひとつになった。
数年前、僕の著書「風になってください」を読まれた方々が、
3人で京都での僕の講演を聞きにこられた。
いつか岡山でもとおっしゃってくださったが、
こんなに早く実現するとは思わなかった。
講演会などが実現するには、いくつものハードルがあることを知っている。
ハードルが高くて実現しなかったこともいくつかある。
思いが実現するために、きっと何人もの、縁の下の力持ちが登場したに違いない。
そしてそれが繋がって、実現したのだ。
「そよ風の会」と名乗った彼女達は、
本当にさわやかなそよ風を吹かせてくださった。
その風に乗って、僕は未来への種を蒔いた。
会場には、彼女達が咲かせた季節外れのコスモスが揺れていた。
目の前はどんな感じかと聞かれることがあるが、
いつも変化のない灰色です。
ただ、灰色の向こう側に、キラキラとした未来を感じることもあります。
それはきっと、人間同士の絆が作り出してくれるものなのでしょう。
人間であることに、この社会に、心から感謝します。
岡山の皆様、本当にありがとうございました。
(2014年6月18日)