日曜日が休日だったのは久しぶりだった。
ダラダラとゴロゴロと、時間の無駄遣いをした。
本来、いい加減さが好きなのだろう。
ただぼぉーっと、
何の価値もないような時間の中の吐息に、
しみじみと幸せを感じてしまった一日だった。
そのせいか、月曜日の朝の目覚めは重たかった。
布団から起き上がるのにも、少しの勇気、
「よいしょっと。」の掛け声が要った。
それでもなんとか、一講目からの授業に間に合うように準備をすませて、
次の休日はいつかなとスケジュールを調べて愕然とした。
6月14日、20日後だった。
この20日間のうち、大分に3泊、東京に1泊も入っていた。
自分で納得して確認しながら決めた予定のはずなのに、
ちょっと悲しくなった。
その気持ちを引きずったまま出かけた。
靴までが重たく感じた。
バス停に着いたのと同時くらいに、
バスのエンジン音が聞こえた。
乗り込もうとした僕に、
「大丈夫ですか?」のサポートの声がした。
彼女は、途中で下車しなければならない僕を、
バスの出口近くの空席まで案内してくれた。
ありがとうカードを差し出した僕に、
「読みましたよ。」と付け加えた。
それは、きっとこのホームページを意味していたと思う。
「ありがとうございます。」
そう言いながら、僕は一瞬で笑顔になった。
さっきまでの重たさは消えて、
何か力が湧いてくるような感じになった。
本当に単純な性格なのだ。
見も知らぬ彼女のやさしさで、
20日間のスタートが、とても爽やかな気分で迎えられた。
よし、頑張るぞ。
(2014年5月27日)