ゆっくりと聖夜が明けていく。
ラジオを聴きながら、
コーヒーをいれて、
香りの中の時間を楽しむ。
6時過ぎには予約のタクシーがくる。
それまでのわずかな時間だ。
今年幾度目の東京だろう。
帰りはまたきっと夜中になる。
手弁当での長時間の会議、
毎回クタクタになっている。
自分のためだったら、とっくにギブアップしているだろう。
僕でも、誰かの力になれるかもしれない。
その思いが、弱虫の心を支える。
ラジオから流れる「きよしこの夜」の歌声が、
なぜかやさしく僕を包む。
クリスマスって、やっぱりいいな。
コーヒーを飲み干して、さあ出発。
(2013年12月25日)