昨日の中学校で、
「松永さんは、夢は見るのですか?」
という質問が出たせいでもないだろうけど、
久しぶりに夢を見た。
故郷の鹿児島県阿久根市。
国道3号線を南に下ると、
阿久根駅の500メートルほど手前で、
右側の眼下に、海の風景が広がる。
まるで一枚の絵葉書のように脳裏に刻まれている。
季節はわからない。
穏やかで、やさしさに満ちた景色だ。
夢は、ズーミングして、
海に近づいた。
波間でキラキラ輝く光までも映し出してくれた。
波音までが聞こえたし、
潮風の香りもあったかもしれない。
目が覚めて、夢は終わる。
昨日の中学校で、
夢が終わり、見えない現実と向かい合うのはちょっと寂しいと発言してしまった
けれど、それが間違いだと気づいた。
朝の布団の中で、
僕は余韻を楽しんだ。
満ち足りた気持ちの朝が始まった。
記憶しているということ、
思い出せるということ、
それ自体が幸せなのだ。
(2013年12月6日)